je2egz’s blog

ごろごろなう



5月5日に生まれて

父は、昭和5年5月5日生まれである。
あと二日で87歳になるのだが、先日近所の人から様子がおかしいという連絡があり、
長野で一人住まいする父の様子を見に、北海道の兄と長野に集まった。
10時に自宅を出て中央道の渋滞にあい、松本空港に兄を遅れて迎えにいった。
兄も、相当な歳になった印象。
そこから、入院先の長野市内の病院に寄ったところ
 認知症である
 施設に入れることが退院の条件
と言い渡された。

そもそも、自我の強い父だから一人暮らしを好んでいたのだが、こういわれたら
誕生日を迎える前に死んだみたいだ。
兄の話では、誕生日の5日か、次週に札幌の施設に入れるだろうとのこと。
認知症では、長野の施設も札幌の施設もかわらない。

そもそも長野とは、山登りの好きな教員である父が希望して赴任し、母と出会い
兄と私とで、下伊那~安茂里~川中島に落ち着いたものである。
ゴミ屋敷と化した川中島の家は、母の渾身の注文住宅であり、一階和室をつなげて
母の法事に使われた。
その家は、この夏休みに土地だけ売却されて、跡形もなくなるだろう。

川中島は、母の実家に近く、父とその祖父母、兄、自分で6人家族となり
父の祖父母を見送った後、一時は妻と初孫である娘を連休に連れ帰り
兄夫婦と合わせると7人家族で年越しをした場所でもある。

それが、母と父とその祖父母の骨を埋めた場所だけになるのだ。
認知症の父に、5月5日にそうなることが理解できるだろうか。
5月5日が、母の命日であることを覚えているのだろうか。